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2020.01.15 Wednesday

ミトランド探検調査記録

ミトランド探検調査記録・1


<録音開始>
ギル特派員:あー、聞こえるか?
ヘリオン研究員:はい。問題ないようですね。
何が見えるか簡潔に述べてください。
ギル特派員:何がって言われてもな。あー。草とか木?
特に変わったもんはねぇよ。
ヘリオン研究員:簡潔すぎます。
ギル特派員:そう言われてもな。
お、あれか? 一匹いたぞ。近づいてみる。逃げねぇな。
ヘリオン研究員:コミュニケーションを試みてください。
ギル特派員:肘を置いてみた。意外と快適。
(不満そうな声)
ヘリオン研究員:抗議しているようですが。
ギル特派員:鳴いているだけだ。身の危険は感じない。
お、別のがいた。うじゃうじゃいるな。
ヘリオン研究員:何体いますか?
ギル特派員:5体。ここからじゃ見えないが、木の陰に隠れてるのがいる。
ちょっと大きい。いや待て、あれは……。あれは……。
ヘリオン研究員:どうしました?
ギル特派員:(36秒間の沈黙)生まれてきてよかった! ああ、俺…………ボクは……。
ヘリオン研究員:もしもし?
(むせび泣いているような声。しばらくの雑音ののち、通信が途絶える)

ギル特派員の通信はこれきり途絶えました。
生死は不明です。
調査結果1を受け、エージェント・アーテルによるさらなる探索が提案されました。

ヘリオン:承認する。

 

ミトランド探検調査記録・2
<録音開始>
エージェント・アーテル:地点につきました。探索を開始します。
(数十分後)
エージェント・アーテル:いました。
ヘリオン研究員:何体いますか?
エージェント・アーテル:3匹ほどです。
あまり警戒心はありませんね。私の周りをぐるぐると回っています。
制圧はたやすそうです。
ヘリオン研究員:問題ありませんか?
エージェント・アーテル:はい。なにも。
(かすかにちよちよという声が響いている)
ヘリオン研究員:引き続き警戒してください。
エージェント・アーテル:はい。
慣れてきたみたいですね。ジャーキーを与えてみましょうか。
ヘリオン研究員:どうぞ。
ミトラ:ちよ。
エージェント・アーテル:警戒していたようですが、口に入れました。……咀嚼しています。
ミトラたち:ちよ!? ちよちよちよちよちよちよ!
ちよちよちよちよちよちよ! ちよちよちよちよちよちよ!
エージェント・アーテル:何を……。
ミトラたち:ちよちよちよちよちよちよ! ちよちよちよちよちよちよ!
(通信が途絶える)

3時間後、エージェント・アーテルは調査ポイントで放心しているところを発見されました。エージェント・アーテルに外傷は見られませんでした。
エージェント・アーテルはこの件についての証言をかたくなに拒んでいます。ジャーキーは食べつくされていました。

ヘリオン:次はサンプルを1体入手していただきたい。

 

ーーー

 

冒険者4人が挑む愚者の石の設定資料集の没原稿です。

(2020/02/12)ちょっと早とちりしていたんですが、ミトランド探査記録はちゃんと載ってました!ワォ!

先発公開ってことにしておいてください(※こんなテキストを先発公開してどうするんだ?)

 

ruderさんに全身絵を描いていただいているので、アーテルの全身絵をアップロードしました。

 

私はこの後ろ姿が好きです!!!